私は父滅の刃を読んで、初めは自分のなかのパンドラの箱ならず、本を開くような |
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思いでした。今回のタイトルもそうですが、前身の「父親はどこへ消えたのか」の |
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タイトルからしても最後まで和解できずに死んでしまった父親と自分との葛藤の |
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日々を思い起こさせる気がしたからです。和解が済む前に父親が死んでしまった私 |
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としては、父親を反面教師にするしか方法がなかったです。 |
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私が幼き頃、暴力的で母親や兄弟を怒鳴り散らすという、父性が強すぎる父親で、 |
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とても尊敬などできず、ましてや目指そうとは思いませんでした。思い起こせば、 |
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常に自分は将来、平穏な普通の家庭を築いていきたいと願っておりました。同時に |
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私自身、ホリエモンさんや元2ちゃんねんる管理者のひろゆきさんなど異端児で |
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影響力のある人に惹かれやすく、その人の本を読み漁ったり、テレビを観たりし、 |
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また会社に入るときも一癖も二癖もあるカリスマ性のある社長がいる会社を求めて |
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いました。本書にあるルーク・スカイウォーカーの父親探しのように・・・。 |
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映画の王道の主人公よりもアウトローに人気が集まるのも合点がいき、自分自身も |
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そうでした。知らず知らずのうちに樺沢先生のファンになったのもここに通ずる |
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気がします。 |
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しかし、この本を読んで実際には、良い気づきの連続でした。 |
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私の妻の顔も見せらせずに亡くなった父親、尊敬できなかった父親でしたが、母親 |
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と一緒に知られざる過去を紐解いていくと物心がつく前に産みの母親は病死し、 |
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実の父親は蒸発してしまい、身寄りのない私を引き取ってくれて一所懸命に育てて |
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くれたことに心から感謝の気持ちが芽生えました。ここで父親との和解は成立した。 |
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と思ったのですが、数年前から墓参りも妻と子供を連れて前向きに行かれるように |
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なった気がします。そうです!父親殺しはすでに完了していたことに気づき、気持 |
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ちが晴れました |
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他方、 |
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父親はどうあるべきか? |
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父性はどうあるべきか? |
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についてここ数ヶ月、こんなに考えたことはありませんでした。(笑) |
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・自分で突破する力を身につける |
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・人間関係について自分で考える |
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・自分でto doを考える |
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・自分で決め、断ち切り、自分でやらねばならない。 |
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・自分でなんとかしろ! |
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・自己成長しろ! |
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・規範、ルール、ビジョンを示し、社会で示す |
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7つ並べて客観視すると、社会全体で不足している、もしくは消えてしまっている |
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部分であると、気づきました。 |
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映画を題材にして分析をし、父性について分かりやすく訴えかけているのを感じました。 |
また、父性に注目をして、映画を観ると面白さも学びも倍増することも大きな気づきです。 |
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鬼滅の刃は、父性と母性のバランスが良く取れていると書かれていますが、今ではその |
意味が分かる気がします。 |
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炭治郎の厳しさと優しさ、切り抜けようとする力、鬼に寄り添う器量、 |
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今の社会に必要な能力を兼ね備えている。⇒なので、映画もこれだけの大ヒットにつな |
がっているのだと合点がいきました。 |
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父性消滅は、身近なところでも起きています。現在勤めている私の会社がそうです。 |
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業界的に過渡期であり、コロナの影響もあり、変革を迫られております。しかし、誰かがやっ |
てくれるだろう、このままでいいという風潮があります。かつてイケイケだった社長もまだ若 |
いにも関わらず、早めの事業承継だとかでこじつけて及び腰です。これは当社だけでなく多く |
の中小の企業にも見られるようです。このままでは会社も個人も生き残れないと危惧し、私と |
もう一人パートナーを作り、会社変革にチャレンジしております。トップダウンからの変化で |
はなく、内部から熱を集めて爆発させるボトムズアップの変化です。なかなか思うように進ま |
ず、苦戦をしていますが、炭治郎のようにあきらめず、食いつき、自分で何とかするという |
気構えで挑戦を続けるつもりです。 |
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子供との向き合い方については、まずは自分は子供の『灯台』となり得ているのか問うきっ |
かけとなりました。仕事中心になっていないか?コミュニケーション不足ではないか? |
ただただ優しく接するだけでなく、時には厳しく、会社でも個人でもビジョンや規範を示し、 |
自分の背中を見せて、時にはぶつかり、社会的な距離感を身に付けさせていければと思います。 |
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最後になりますが、『父滅の刃』を読んで、私としては長年とれずに残っていた心のしこりが |
取れた気がします。進むべき方向もはっきりとしてきたと思います。 |
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こんな時代だからこそ、誰かがやってくれるという思いは捨てる! |
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まい進すれば、周りもおのずと応援してくれ、小さな積み重ねで大きな事を成し遂げられる! |
という勇気を頂きました。 |
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ありがとうございました! |
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