前回のブログの続きを綴ります。
僕が転職を決意したときには、30歳で婚約者がいました。今まで職を転々
としており、年齢的にも、次の転職が最後だと考えていました。経理の下積
みも積んだので、よりスキルと給料を上げることができる会社への転職を
目指しました。
しかし、今までの中途半端な経験と何となくただ真面目に仕事をしていた
僕は、面接での受け答えが自信を持ってできず、またもや苦戦をし、なかなか
経理での転職先が見つかりませんでした。
また、転職活動中に兄と父がガンで倒れ、失うことになります。どの底の中
で自分がおかしくならないようにとにかく動き回っていたのを記憶しています。
そんな中、1社インパクトのある面接を受けました。当時、人気テレビ番組
だった『マネーの虎』に出てくるような、強面でワンマンな感じの社長との
面接でした。
今までとは全く違う感じの面接で、社長が熱くほとんど話をして、かつ面接
なのに怒られました。そして怒られたのに、なぜが一発社長面接で内定をも
らいました。
相当に厳しそうでしたので悩みましたが、婚約もしており、自分自身を変え
たいと考えていましたので、背水の陣だと思って入社を決意しました。
この会社が入社して16年目になる今の会社です。
今振り返るとこの決断が最大の転機となったことは間違いありません!
ただやはり、ここでも試練が待っていました。当時の上司が女性の課長で、
かなり癖の強い人でした。
仕事ができ、人に強く言えるので、社長から気に入られており、未経験から
短期間で課長に抜擢され、グループ会社の経理も任されていました。
しかし、理不尽なことで怒ったり、人格を否定するような発言で、この人の
下につく部下は6ヶ月持てば、良いほうと噂されていました。現にいつも怒
られて泣いている人がいて、新人が入っては辞めてを繰り返されていました。
ぽんこつの僕も恰好の餌食で、いつも怒られていてばかりにでした。
ある時は、「私はあなたのお母さんじゃないのよ!」と屈辱的な言葉を浴び
せられ、何度も辞めたいと思いましたが、”背水の陣を敷いたのだから、もう
少し耐えよう”と自分をいい聞かせ、日々、耐えていました。
こんな事がしばらく続き、ある時、女性課長は左遷されました・・・一気に
課長からグループ会社の平社員まで降格となったのです。間もなくして、この
人は退職しました。余りにも部下を育てられないことに社長が気づいて大胆な
措置をとったようです。
やがて、私は真面目に仕事に取り組んでいることが認めらて、主任となり、周り
からの信用も付いてきて、色々な仕事を社長から任せられるようになりしました。
社会人になって初めて”仕事が楽しい”と思えた瞬間でした。
この続きは(4)で綴ります!
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